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第37回 放送文化基金賞 受賞のことば(贈呈式から)
【番組部門】●テレビドキュメンタリー番組  
【本賞】NHKスペシャル 封印された原爆報告書(NHK広島放送局)
 この番組は、終戦直後に行われた原爆調査の実態を取材した番組で、多くの当時の関係者、被爆者の方に証言して頂きました。特に、被爆者の方は高齢の上、身体に病気を抱える中、取材に懸命に応えて下さいました。調査データの影に、一つ一つの命や日々の暮らしがあったのだ――そうした実感が、この番組のメッセージとして視聴者に届いたのだと思います。被爆地・広島の放送局として、こらからも発信し続けなければと思っています。
NHK広島放送局 松木 秀文(ディレクター)

【優秀賞】 ハイビジョン特集 引き裂かれた歳月
〜証言記録・シベリア抑留〜(テムジン NHK)
 この番組は、個人・グループ部門・放送文化で賞を頂いた戦争証言プロジェクトの中から生まれました。一人一人のお話を聴く中で、語りたくない経験を振り絞るように語るという坂があり、その坂を越える度に、次の世代にこんな体験を絶対にさせたくないという思いを実感すると同時に、放送、言論に関わる私たちに、重い課題を突きつけていると感じました。これからもその方々の思いに応えられるよう頑張っていきたいです。
テムジン 小柳 ちひろ(ディレクター)

【番組賞】 田舎のコンビニ
〜一軒の商店から見た過疎の4年間〜(テレビ金沢)
 ご覧の通り、親子のような凸凹コンビで、過疎の問題を十数年追いかけています。ディレクターの中崎さんの得意技は、取材に行っても放送局の人に見えないことです。今回も田舎のコンビニを見つけて、買い物客に扮してお店に潜入したところ、たちまち井戸端会議が始まって、いつの間にか取材することに。途中で行き詰ったこともありましたが、デスクに嫌がられながらも、少しずつ特集で出しながら、ようやく番組になりました。これからも、過疎問題はローカル局の使命と考え取材をしていきます。
テレビ金沢 辻本 昌平(構成・撮影・編集)

【番組賞】 ふるさと発スペシャル ばっちゃん引退
〜広島・基町 名物保護司 最後の日々〜(NHK広島放送局)
 この番組は中国地方向けのローカル放送で、ディレクターの伊集院君が、撮影もナレーションも担当し、スタッフも数人という地味な番組です。ただ、地元ではかなり反響が大きくて、ばっちゃんの元には、お米10キロなど、様々な物が送られてきたり、タイガーマスクからの寄付金もあり、地域の番組の持つ力の意味を改めて考えさせられました。
NHK広島放送局 松永 真一(制作統括)

【番組賞】 NHKスペシャル “清算”の行方
〜諫早湾干拓事業の軌跡〜(NHK福岡放送局)
 二人の方との出会いがありました。海の環境を元に戻そうと法廷闘争を続けている漁師の方、そして国の事業に全人生を賭け、干拓地に入植した農家の方です。彼らがその事業をめぐり、同じ地で対立を続けている。地域を豊かにするための公共事業が、なぜ地域を引き裂いたのか。効率や開発を重視していく中で、国が、研究者の警鐘を封じながらも突き進んでいく姿が浮かび上がってきました。これは、今の国や組織の姿とも重って見えます。これからも地域、現場で起きていることに、目を凝らし耳を傾けていきたいです。
NHK福岡放送局 松本 卓臣(ディレクター)