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放送文化基金賞の応募方法がWeb申請に変わりました。 |
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【演技賞】久米 明 |
「お買い物」の演技 |
この年齢になって、賞をいただくとは……今、しあわせをかみしめています。
最初に脚本を讀んだときの瑞々しい感動がすべてでした。気負わず、こわばらず、役にとけこめました。現場ではつねにスタッフの熱意に勵まされましたが、何よりも渡辺美佐子さんの懐の深さが支えでした。とかく滑りがちの亭主の芝居をさりげなくカバーし、掌の上で遊ばせてくれたのです。
改めて演出の中島さんはじめスタッフ・キャストの皆さんに心から御礼申し上げる次第です。 |
久米 明 |
【演技賞】渡辺 美佐子 |
「お買い物」の演技 |
はじめて“お買物”の台本を読みながら、くすくす笑いどおしでした。ドラマチックなお話はなにもなく、田舎暮らしのふつうの老夫婦が東京のそれもシブヤに お買物にいき、お金がなくなって孫娘の所に一泊するだけのちょこっとした冒険のお話なんですが、生きていくことのエッセンスの一滴がこめられているような・・・あったかーい何かが胸に残り、そのなにかを大事に、お芝居らしいことは何もせずに、久米ダーリンも演出の中島さんも淡々と撮影を終了しました。そのちょこっとした大切ななにかを汲み取って頂けて、とても嬉しいです。ありがとうございました。 |
渡辺 美佐子 |
【企画賞】大墻 敦、弘 理子 |
「築地市場大百科」の企画 |
巨大マグロを切る職人の技、セリの激しい駆け引き、そして仕事を終えた人々の穏やかな表情。築地市場に息づく日本の古き良き世界に「働くことの尊さ」を感じ、10年来、番組にしたいと企画を温めてきました。そして、ふつうのドキュメンタリー形式ではなく、A to Z 26項目で多面的に徹底的に市場を描くという考えにたどり着きました。
築地市場のみなさんの協力を得て、制作スタッフの努力があって、万華鏡をのぞくような楽しい番組にできたことをうれしく思います。本当にありがとうございました。
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NHK 大墻 敦 |
【制作賞】加藤 久智 |
「希望のイワナ」の制作 |
制作賞受賞は望外の喜びです。ディレクター業務は五十の手習い、技術的な拙さを自覚しております。
今回の作品の制作は、例えて言うなら「とびきりの素材」を前にした腕のない?シェフの気持ちでした。素材の良さを生かす為に出来ぬ細工はせず、主人公の陸三郎さんと、そのご家族の絆の強さを真摯に描くことに心を砕きました。
放したイワナが障害物を飛び越えて戻ってきたエピソードは、震災を乗り越えようとしている一家を象徴する出来事だった・・・そう聞いて頂けるよう構成に腐心したことも今は良い思い出です。ありがとうございました。
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IBC岩手放送 加藤 久智 |
【映像賞】菅井 禎亮 |
「ヤノマミ」の映像 |
「我々ヤノマミの本当の姿を知りたければ狩についてきなさい」。それはヤノマミ以外の者で同行した者は誰一人いないという長期間ジャングルを歩き続けてサルを追う狩のことでした。信頼を得ようと死に物狂いでついていきました。同じものを食べ、言葉も教えてもらい320の単語を覚えました。いつしか、なぜここまで撮れるのだろう?というまでの関係となり、150日に及んだ取材の終盤にはそのことが恐ろしくもありました。今回の受賞は何と言っても撮らせてくれた彼らのおかげです。いつかこの喜びを彼らに伝えたいと思いますが、「受賞」という我々の世界の価値観を理解してもらえるかどうかは、まったく自信がありません。 |
NHK 菅井 禎亮 |
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