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第32回 放送文化基金賞 受賞のことば
【番組部門】個別分野  
【出演者賞】天海 祐希
 スタッフ、そして、子どもたちは別にしても、私たち大人の出演者は、ものすごく強い意志、前向きな思い、たくさんの希望を持ってこの作品を作って参りました。熱い熱い思いが、きっと、お子さんや保護者の皆さん、見て下さった方々の心を動かしたのだと思っています。これだけ私にも強い意志を与えて下さったのは脚本家の遊川和彦さんが創って下さった阿久津真矢というキャラクターのお陰だと思っています。彼女は本当に言い訳をせず、弁解をせず、自分の信じる道を誰に何と言われようと、真っ直ぐに歩いている女性です。こんなキャラクターに出会えたこの作品に出演出来て本当に幸せに思っています。そしてこんな素晴らしい賞をいただくことができて、これも阿久津真矢のお陰だと思っています。どんなに技術が進んでも、時が進んでも、私たちは人の心を伝えていきたいと思っています。暖かい暖かい心と、そして希望を、映像の世界で皆さんに伝えていければいいなと思っています。

【出演者賞】佐藤 浩市
 このドラマに参加する、しないより以前に横山さんの原作を読ませていただき、これは映画向きだなと勝手に判断していました。どこでどうなったのか、私がこのドラマに参加することになり、しかもテレビドラマでやると、これはいったいどういうことになるのか、自分自身としても判然としないまま、撮影に臨みました。しかし、現場で、第一声、台詞を口にした瞬間、私だけではなく、その場にいたキャスト、スタッフ全員が、この物語をドラマとして電波にのせる、そうするんだ、という強い意志のようなものが、決してエモーショナルなだけではなく、自分たちの中に込み上げて来て、あとは熱に浮かされるように二か月間ドラマを作ってきたような気がします。今、こういう形になって、我々がやってきたことが報われたというよりは、この賞を、現実に、今も遺されていらっしゃるご遺族の方々に、捧げたいと思います。

【企画・制作賞】沖縄テレビ放送 川上 正、山里 孫存
 この番組は、60年前の戦争をふり返り、全てを失くした中で明日を生きていく沖縄の人、ウチナンチューのたくましさを、小那覇ブーテンを通して描こうとする番組です。沖縄は、これまで幾多の世代わりを経験してきました。中国、日本、アメリカ、また日本と、その度に、沖縄の人たちはそれを受け入れながら、独自の文化を作り上げてきました。その中で、一番大事な軸になっていたのは、「命どぅ宝」、命こそ一番大事なものだということ、そういう軸からすると、この愚かな戦争を、ウチナンチューがどんな風に笑って明日の活力にしてきたかということを、番組を通して訴えると同時に、果たして、戦争は今、終わったんだろうか、という問題提起を番組終盤でしています。基地問題で揺れる沖縄ですが、その中でも、元気で明日をめざして生きていく、ウチナンチューの心強さを評価していただいたんだなと思います。
川上正

【企画賞】RKB毎日放送 津川 洋二、安田 瑞代
 戸畑高校のたった一人の女子応援団長の中村香奈さんに出会ったのは、野球部が甲子園出場を決めた直前のことでした。その甲子園出場を決めて、中村香奈さんに出会って、ポニーテールにガクラン姿でエールをおくる彼女の声を聞いて一目ぼれし、一週間後には取材に入っていました。若者の今をできるだけ自然に表現したいと思い、彼女たちのそのままの声、瞬間の空気、リアリティを大切にしました。番組の中で応援団は選手と生徒をつなぐ蝶番、のりしろのようなものであるという言葉がありますが、私たち制作者も、聴取者、視聴者のみなさんの、のりしろ、応援団になれるような仕事をしていきたいと思います。
安田瑞代

【映像賞】NHK 山口 大純
 私のような、経験も少なく腕も未熟なカメラマンがこのような賞をいただけることをありがたく思っています。暑いさなか、何時間もお年を召した方々を撮影させていただきました。映像賞ということですが、この賞は、我々に協力してくれて撮影をさせてくださった被爆者のみなさんの賞だと思います。また、映像的に凝って撮ったのではなく、みなさんの言葉を一言一句聞き漏らすまいと、ひたすらカメラを回し続けたのですが、音声を採ってくれるスタッフの方や、ディレクターが、そういった雰囲気を作ってくれたからこそ撮れた映像だと思います、今後ともこの賞を励みにがんばっていきたいと思います。