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第32回 放送文化基金賞 受賞のことば
【番組部門】放送技術  
マージン測定装置開発グループ
 地上デジタル放送は2011年アナログ停波に向けて、全国に展開していく必要があります。また、携帯用のモバイル受信機でもテレビが見えるようになりました。さらに地下街でも受信できるようにしたいという声もあります。今回開発した装置は、そういった問題を解決していくものだと思います。今後、様々なフィールドで、こういった装置が活躍し、デジタル化の推進につながればと思います。
日本テレビ放送網 佐藤誠

地上デジタル放送 ハイビジョン移動受信開発グループ
 移動している車の中でもきれいなテレビをみたい、そんな夢をもって我々は研究を続けてきました。デジタル放送が始まり、各家庭でも簡単にハイビジョン放送を楽しめるようになりましたが、移動体でハイビジョン放送を見るのは、たいへん困難なことでした。我々は、複数のアンテナを使って受信すること、それから、移動速度が速くなっても安定できるような技術、そのような様々な技術を駆使し、移動体でも安定して、ハイビジョン放送を受信することに成功しました。また、車で実際に移動しながら、さらに、ワンセグを受信した場合に、どれくらいのエリアで受信できるのか、実験を繰り返しました。車に酔って気持ちが悪くなることもしばしばありました。
 ところで、カーテレビというのは、本来助手席、後部座席の人のためのものです。例え、テレビにきれいな女性が鮮明に映っていても、それを運転席の人がじっと見ていることは交通違反になりますので、気をつけていただきたいと思います。ありがとうございました。
NHK 高田政幸

SFN放送波中継用回り込みキャンセラ開発グループ
 回り込みキャンセラというのは、電波を同じチャンネルで再送信するための技術の一つです。この研究を始めたのは、かれこれ8年前、当時は、キャンセラと名前がつく技術は苦労すると言われており、案の定大変な苦労をしました。やってもやってもなかなか安定して動かないという繰り返しでした。上司から、「失敗には必ず原因がある、その原因をしっかり把握して、その対策を行えば絶対成功するんだ」という言葉をもらい、「プロジェクトX」の主人公に自分の身を重ねながら、絶対にうまくいくんだと信じて研究を続けました。お陰で、昨年末、見事、実用化に成功しました。この成功というのは、ひとえに、実用化にかかわった皆さんの協力によるものだと思います。
NHK 濱住啓之

デジタルFPU方向調整支援システム開発グループ
 今回作ったシステムのデジタルFPUという装置は、皆さん聞きなれない言葉かと思います。放送は、スタジオの中からだけでなく、外からの中継をするわけですが、その部分もデジタル化が進んできました。デジタルを使うとハイビジョンの中継も可能になり、デジタルFPUを使えば簡単に中継できるようになると思ったのですが、やり始めてみるといろんな問題点があることが判明しました。それを乗り越え、今回開発した装置は、誰にでも簡単に、中継現場からの電波を非常に早く捕まえて中継を構築できるというシステムです。これにより、緊急報道現場からもいち早く放送することができます。そして、このシステムは、これがないと困るという現場からの声が反映されたものです。今回、そうした現場からの声に応えての技術に素晴らしい賞をいただき、感激しております。
TBS 梶原巧