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第32回 放送文化基金賞 受賞のことば
【番組部門】●テレビドラマ番組  
【本賞】クライマーズ・ハイ(前編)
 この作品は、実際に谷川岳に山登りをして撮るという肉体的な困難もありましたが、それ以上に、20年前のあの大事故の数日間、その濃密な空気をどうしたら表現できるか、そのことこそが私たちに立ち向かっている最大の壁だったと思い出されます。携わってくれた制作・美術・技術の各スタッフが、知恵を出し合い、体を張って壁に挑んだその結果がこの受賞につながったものと確信しています。皆に感謝するとともに、皆で美酒に酔いしれたいと思います。
NHK 清水一彦

【優秀賞】「女王の教室」
 「女王の教室」は、放送当初、ずいぶん厳しいお叱りの声をいただきまして、一番落ち込んだのが僕自身だったと思いますが、主演の天海さんを始め、キャスト、スタッフの皆さんが、本当に強い熱い信念を持って、演じ、制作し、最後まで全うすることができました。ですから、受賞の喜びはみんなで分かち合いたいと思います。
日本テレビ放送網 大平太

【番組賞】NHK「正月時代劇 新選組!! 〜土方歳三 最後の一日〜」
 この番組は、視聴者の皆さんからの強い要望を受けて実現した企画で、ある意味、視聴者が作った企画といってもいいと思います。そうした作品を評価していただき、嬉しく思っています。逆に、作り手側としては、それが非常に難関になりました。三谷幸喜さんは、大河ドラマ「新選組!!」については、“近藤勇の一代記”という確固たるビジョンで物語を組み立てていたため、“土方歳三の最後の物語”というゴールは全く考えていませんでした。しかも正月時代劇という新年の場に、土方歳三が最後に負けて死ぬ話を、どのような形で実現するのか、脚本から全ての面で非常に苦しみ、スタッフ、キャストを含め一丸となって、新しいアイディアを出し合いました。結果として、中盤35分間に及ぶディスカッションシーンというチャレンジをはじめ、様々な場面が生まれ、この番組をユニークなものにしてくれた、そこがみなさんの目に留まったのかなと思います。
 自分も視聴者としてテレビを見ると、企画の画一化というか、新しいものを作ろうと意識している割に横並びだと感じます。そこで自分たちこそ、ゴールの見えないハードルを敢えて設定し、そこに新しいアイディアとチャレンジをつぎ込んで、前に進んでいかなければと、このハードルを越えながら痛感しました。この番組に関わって下さった皆さんの情熱と、それを見たいと思って下さった皆さんの思いに応えていけるよう、これから新しいハードルをどんどん設定して飛び越えていきたいと思います。
NHKエンタープライズ 吉川邦夫

【番組賞】「ドラマW 対岸の彼女」
 このドラマの原作は、直木賞を受賞された角田光代さんの作品です。ご存知の通り、直木賞は、一生に一度しか受賞できません。その大切な作品をお預かりするということになり、制作に当たっては、一度角田さんにお会いしてから現場に入りました。プレッシャーもありましたが、出来る限り「原作の世界」観を大事にしようと心掛けました。「高校生の頃のような全身で信じられる女友達を必要なのは、大人になった今なのに」という角田さんのメッセージに、プロデューサーだけでなく、脚本家、監督、スタッフ全員が共感し、作ったことが、視聴者の皆さんに伝わったのではないか思います。
WOWOW 青木泰憲