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放送文化基金賞の応募方法がWeb申請に変わりました。 |
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井上由美子(脚本家) |
放送番組というのは基本的にいつも一回きりのもので、そのわずか60分、100分のために、スタッフやキャストの方々といっしょに、知恵を絞って、魂をこめてドラマをつくって参りました。ですから、こういった賞をいただくことは、本当に贅沢なことだと思います。これを励みにまた、新たな一瞬一瞬を求めて、書き続けていきたいと思います。 |
脚本家 井上由美子
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長嶋甲兵(演出家・プロデューサー) |
今年は、3月に芸術選奨の文部科学大臣賞の新人賞に続いて今回の受賞ということで、自分に、もう一回何かやれと、人知を超えたところで何かが期待してくれたんだろうと思いました。特に放送文化基金賞は、第25回のときに「詩のボクシング」という番組で、エンターテインメント番組部門初めての本賞をいただき、審査委員長の吉田喜重先生に、いい番組だと褒めていただきました。そのころと比べて、(基金賞の)エンターテインメント番組部門もなくなっていますが、既存の枠を超えるような新しいものが出てきているのかというと、個人的には疑問なところがあります。状況はますます厳しくなっていますが、これからも、テレビの枠組みを破壊するような番組をつくっていきたいと思います。 |
テレコムスタッフ 長嶋甲兵
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NHK「あの日 昭和20年の記憶」制作グループ |
ここにいる発案者の大野さんから、この企画を一緒にやらないかと言われた時には、実にいい企画だ、面白いからやろう、と言ったんですが、その時の我々には想像力が欠けておりました。365本毎日放送するということは、想像を絶する大変さでした。つくってもつくっても先が見えない。いつ穴が開くかと、不安とつきあいながらの一年間でした。でも、100人近いスタッフが頑張ってくれたお陰で、一年間やり通すことができました。また、200人を越える出演者の方々が、この番組があったからこそ、初めて、あの日、あの時のことを話すことができたとおっしゃって下さいました。この番組がなければ個人の心の中にしかなかった話を、こうして共有できてよかったと思います。 |
東京ビデオセンター 正岡 裕之
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デジタルFPU方向調整支援システム開発グループ |
この番組が賞を受けたのは、三つの要素があると考えています。まず一つは企画です。単純に2万キロを乗り尽くすという旅の記録だけではなく、毎朝全国から生中継を行うことによって臨場感が増していったのではないかと思います。もう一つは、出演者です。関口知宏さんという非情にユニークで感性豊かな出演者に恵まれたということです。三つ目は、この番組は、NHK、NHKエンタープライズのほかにも、NHKの地方局の力を借りて、総力を結集してできあがったこと。この賞はこの番組にかかわったスタッフ3000人分の汗の結晶だと思っています。 |
えふぶんの壱 山口秀矢
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