参加番組31作品の中から、グランプリ1本、準グランプリ2本、優秀賞4本、審査員特別賞が4本選ばれました。 |
プレゼンも大切な番組コンテスト |
ミニ番組コンテスト審査員 齊藤 潤一
(東海テレビ放送報道部長) |
数々の番組コンテストのなかで、作品上映後、制作者が審査員を前に一言、感想を述べるのは珍しい。
警察担当記者が事件取材の合間に見つけた石碑に興味を持ち、制作を始めたテレビ西日本の「知られざる悲劇〜二日市保養所〜」。入社2年目のディレクターが店から取材を拒否されたものの、朝・昼・晩とラーメンを食べ続け、取材を認めてもらった九州朝日放送の「100円ラーメン最後の日」。軽快なラップで地元の名所を紹介していたのは、実は番組ディレクターであった大分朝日放送の「お!」。「ドキュメント72時間」が大好きだった元NHKディレクターが南日本放送に転職して制作した「天文館ドキュメント24時間」。
審査の対象は番組であると分かっていながら、血の滲むような努力や面白い制作秘話を聞くと、ついつい加点してしまう、実に不思議で魅力的なコンテスト。来年、出品を考えている制作者はプレゼン能力を高めてみてはいかがですか。
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実行委員 神戸 金史
(RKB毎日放送 ドキュメンタリー担当部長) |
九州放送映像祭は今回で39回目。NHKや民放のドキュメンタリー制作者が夜通し番組論を戦わせてきました。そんな風土が九州にはあります。1996年からは放送文化基金の支援もいただき、回を重ねてきました。
本当に作りたい番組ってどんなのでしょう? 心から楽しい番組だったり、胸を打つものだったり、掘り下げた意味のあるものだったり…。作り手一人一人さまざまでしょう。僕自身は、「自分だから生み出せた番組だろうな」って思っています。
今回は31本が出品されました。よいものはみんな、作り手の熱意と技術で、取材相手そのものの持つ強さを最大限に表現していました。僕らは日ごろの番組でこんなのをもっと作りましょう。まな板の上に上がって「ほかにはない美味しさですよ!」と言いましょう。お客さんがまた食べに来てくれるような人気店にしたいですね。
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