九州・沖縄の全民放とNHK、計35局が協力、制作者を中心に約70名の参加があった。 |
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マーチングは「私の宝」 〜笑顔の女子高校生〜 |
長崎文化放送 報道制作部
二唐 正和 |

「笑顔」に込められた思いとは?
「こんにちは!」初めて主人公の女子高校生と会って挨拶を受けた時、「笑顔」の素晴らしさに<衝撃!>を受けました。どうしてこんな「笑顔」をすることができるのか?そんな気持ちを持って取材を進めていきました。幼い頃から股関節脱臼で手術を繰り返したつらかった日々。それを乗り越えて、大好きなマーチングに打ちこんだ日々。知れば知るほど、彼女の「笑顔」が困難を乗り越えるために身に付けたものだと分かりました。彼女の「前向きな思い」を伝えるにはどうするべきなのか?「笑顔」からにじみ出る人間性をどう伝えるのか?私が受けた<衝撃!>を伝えようと取材・編集にあたりました。「笑顔」は「人を元気にする」彼女の思いが、作品を観た人に伝わっていれば大変嬉しいです。私も彼女に負けない「人を元気にする」作品を作り続けたいと思います。
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九州の若き制作者、楽しみです! |
実行委員 馬場 亮一
(福岡放送 制作局部長) |
「どうしても皆さんに伝えたいことがある。」「是非皆さんに見て頂きたいものがある。」番組制作とはそういうもの。今回の九州放送映像祭&制作者フォーラムには若き制作者のまさにその熱い思いがあふれていた。全32作品いずれ劣らぬ秀作揃い。
絵の力。音の力。音楽の力。言葉の力。好奇心。先人が残した警告。今が分かる。文化の伝承。素朴なギモン。それぞれの作品が見事に目的を果たし、更にそれ以上の 感動をもたらした。優れた作品というのは時として、テーマとは別の、制作者が意図しない部分、つまり“偶然が生み出す深み”をたたえていることがある。今回の作品の中にも制作者や撮影者の意図の外で放たれる力を持つもの、制作者の狙いでは無い部分で輝く魅力にあふれたものが多かった。これこそ制作者が努力の末に享受できるものであろう。九州の若き制作者たちみんなが、作る喜びに溢れている!
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見るのは楽しく、審査は苦しく。 |
ミニ番組コンテスト審査員 堀川 とんこう
(演出家) |
5分のミニ番組でも、作品と呼ぶべきものと番組(或いは放送)と呼ぶべきものとがあることがわかる。情報ワイド番組の中のコーナーなのか、独立したミニ番組なのか。更にこう考えてみる。
@心に残る新鮮な映像(情報)が多く含まれているものを選ぶべきか。
Aテーマがはっきりしていて良くまとまったものがいいのか。
@で選べば『マーチングは「私の宝」〜笑顔の女子高校生〜』『ラピュタの道』「根子岳登山道崩落現場にカメラが入った!」「田検の春」「ヤフオクドームの花火師」
Aなら「チェッコリ玉入れの謎を追え!」「ロシア語の茶箱 発見」「一歩一歩ふたりで」「人間と育ったチンパンジー」「旬感!3ch〜何しよんの?」
散々迷って10本を選ぶ。ここからが苦しい。自分の力量が試されているような気持になる。これを落として、制作者に納得のいく説明ができるか? この順序で放送人として恥じないか。
審査に当る者の胸の内は、こんな感じです。
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