九州・沖縄の全民放とNHK、計35局が協力、制作者を中心に約60名の参加があった。 |
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たった1人のバレーボール部 |
宮崎放送 テレビ制作部
坂元 伸一 |
 九州チャンピオンに輝いた宮崎市立田野中バレーボール部。しかし、部員12人のうち11人が3年生だったため、3年生が卒業すると、1人ぼっちに・・・。部は存続できるのか・・・取材に伺ってみると驚くような光景が!
笑顔の素敵な丸坊主の少年と超熱血漢の監督が血のにじむような猛練習を行っているではありませんか。
監督にどうしても1勝をプレゼントしたいという少年の熱い思い、厳しい中にも愛情にあふれた監督との絆・・・。
努力する大切さ、壁にぶつかっても決して逃げてはいけない気持ちなどなど、私自身も多くのことを学ばせてもらった作品です。
3月までに部員が入らなければ、廃部になってしまう田野中バレーボール部。
ぜひ部員が入ってくれることを願うばかりです。
最後に…田野中学校、そして番組に携わったすべての関係者、スタッフに感謝を申し上げます。ありがとうございました。
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「アナログからデジタルへ -デジタルの切り開く映画の新しい世界-」
講演 崔 洋一(映画監督)
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フィルムで撮影した映像と、デジタルで撮影した映像を視聴し、人物の顔トーン、背景の色や質感の違いを比較しながらトークセッションを行った。
崔氏は、「デジタルに変わり、簡単に撮れることで、思考することがなくなってきているように思う。どう表現するのか、何を伝えるのかをきちんと考えてほしい。カメラは、そのためのツールのひとつにすぎない。作り手の息づかい、撮っている側の顔が見えるものを作ってほしい」と語った。 |
グランプリ該当作なし
突きつけられた課題 |
九州放送映像祭実行委員会 西嶋 真司
(RKB毎日放送) |
九州沖縄の制作者たちが、それぞれの自慢番組を5分間に編集して競う。懇親会では、各局の作品をネタに“ライバル”同士が語り合う。そんな「ミニ番組コンテスト」に異変がおきた。コンテストが始まって以来、初めてグランプリの該当作品無しという結果に終わった。
「ミニ番組コンテスト」に参加した29の作品を見終えた4人の審査員の指摘は一様に厳しかった。「九州放送映像祭の名に相応しくない内容だった」。「5分間が長く感じられる番組が多かった」。「数年前よりも明らかに番組の質が落ちている」。「制作者の顔が見えて来ない」。
九州放送映像祭は、今から30年以上も前に九州沖縄の制作者たちが系列の垣根を超えて、番組の視点や制作技術の向上を論じ合ったことに始まる。制作者が持ち寄った作品を鑑賞し、意見や感想を交換するなかで、お互いを刺激しあい質の高い番組を生み出していった。
今年のコンテストでは「このような番組は局としてエントリーすべきではない」と、審査員が声を荒げる一幕もあった。かつての制作者たちの燃やした番組制作への情熱が次第に薄れてきていることを物語っていた。グランプリの該当作品なし。九州沖縄の制作者たちに突きつけられた課題は大きい。
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