●ミニ番組コンテスト
参加番組31作品の中から、グランプリ1本、準グランプリ2本、審査員特別賞4本が選ばれた。 |
<敬称略> |
グランプリの『バレンタインすきすき週間』は、ある小学校で、バレンタインデーを挟む1週間、お父さんとお母さんが子どもたちを毎日1分間抱きしめるという宿題を取材したもの。準グランプリの『田んぼ見守る笑顔のかかし』は、福岡県直方市で22年間、かわいらしい表情の「かかし」を作り続けている女性を追った作品。もう1本の準グランプリ『「クマロク!」より「童謡これくしょん」』は、熊本県内の美しい風景の中で、懐かしい童謡や唱歌を季節感豊かに聞かせる作品だった。 |
●トークセッション
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女優・鶴田真由さんトークセッション
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「旅のおすそわけ〜世界のロケ現場から」 |
「第4回アフリカ開発会議」の親善大使を務めた鶴田真由さんは、過酷なサハラ砂漠での取材経験や、ケニアの難民キャンプで出会った子供たちの話などを話した。今後は、過酷な自然と共存し暮らしている人たちから話しを聞き、自然から学べることを伝えていきたいと語った。 |
テレビの力
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RKB毎日放送 テレビ制作部長 西嶋 真司(九州放送映像祭実行委員) |
「テレビには未来がある。放送開始から半世紀あまりが経った今も、テレビの可能性を考え常にチャレンジを続けてほしい」。ミニ番組コンテストの講評の中で、審査員の一人は、制作者は番組に一つでも新しい発見を盛り込もうという志が必要だと訴えた。
九州沖縄の民放とNHK35局のテレビ制作者らが意見を交換する「九州放送映像祭&制作者フォーラム」は、約90人が参加して福岡市で開催された。ミニ番組コンテストには、地域の自然や歴史、人物など様々なテーマを取り上げた31作品が参加。
グランプリに輝いた宮崎放送制作の『バレンタインすきすき週間』は、画面から伝わる家族の温かさに、「制作者の思いを超えて見る人々に感動を伝えるテレビの力が実感できた」と高い評価を得た。
「ドキュメンタリーはローカル局がキー局に対抗できる数少ないジャンル」。テレビ黎明期の九州沖縄のドキュメンタリストたちが、系列を超えてテレビの可能性を話し合った九州放送映像祭は、今年で33回目を迎えた。「テレビに何ができるのか」。制作者たちの模索は、時を経た今日も絶えることなく続いている。 |