●パネルディスカッション
「ドキュメンタリーって何?〜創り方から可能性まで〜」
拉致事件報道の発端をつくった石高氏は、取材対象の懐に飛び込まないと見えないものがある。しかし、相手の良いところばかり報道するならそれは宣伝だ、心の切り結びをすることで、それが結果的にはドキュメンタリーの深味につながると語った。
横山氏は、放送局に勤める人間に必要なのは、職種に関わらず“ジャーナリスト精神”と冒頭で語った。そしてベテランと言われる今でも、一作品ごとに“こけたら終わり”の覚悟をもって臨んでいる。だからこそ、編集には時間をかけている。さらに、自分が若かった頃のテレビメディアは見るものに希望を与えていた、次の担い手にはテレビをもっと知的なものにして欲しいと語った。
一番年若い佐藤氏は、NHK広島放送局での最初の番組制作を語り、10年ほど経た今、少しずつ見えてきたものもあると述べた。
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