●シンポジウム
「ここまで来た!市民メディアの今とこれから」
メディアと通信の融合が進む中、各地でインターネット放送を行っている“市民メディア”の担当者や、日本最高齢の“女子アナ”黒川ツルエ氏(90歳)らが集まり、それぞれの思いや手法を述べた。
熊本県山江村の人々が運営するマロンてれびの横山氏は、「山江村のブロードバンド率は5%で、マロンてれびはあまり知られていないが、村外からは注目を集めている。今後、村内での認知度を高めるための活動を考えている。」と語った。
Our Planet-TVの白石氏は、一般市民の映像制作支援を行い、インターネットで放送している。「活動を通し、一般市民は、それぞれの職・現場のプロだと実感した。新聞や放送関係者からも、企画が持ち込まれるなど、反響は大きい。」と語った。
上智大学の音氏は、「ブロードバンド環境が整備され、既存の放送局とインターネット放送の共存は可能である。インターネットテレビは、偏在する人を結びつける役割を果たし、一般市民とマスメディアとがつながりやすくなってきた。」と述べた。 |