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中四国制作者フォーラムinこうち
 
  テーマ:まっこと!おまんらぁーの時代ぜよ!!
場所:高知市・国際ホテル高知
平成16(2004)年10月2日(土)〜3日(日)

<一日目/10月2日(土)>
〇ミニ番組コンテスト
中国・四国の放送局の若手制作者による作品を上映します!

<二日目/10月3日(日)>
午前
〇講演
 ・新山賢治 (NHKプロデューサー)
  「企画の育て方」
 
 ・菊池 浩佑 (元NTVプロデューサー)
  「ドキュメンタリーをつくろう」
 
 ・町永 俊雄 (NHKキャスター)
  「キャスターから見た制作者像」
午後
〇ミニ番組受賞作品討論会
北日本制作者フォーラムinこうち

▼開催内容詳細

 5回目を向かえた中四国制作者フォーラムが2004年10月2日(土)3日(日)に高知県で開催されました。中国、四国9県の民放、NHKから32の放送局が参加し、制作者を中心にのべ180名が参加しました。

第1日目 「ミニ番組コンテスト」

 フォーラム1日目のミニ番組コンテストでは、参加番組30作品の中から12月4日東京で開催される「制作者フォーラムinとうきょう」のミニ番組コンテストに参加する最優秀賞1本、優秀賞2本が会場の投票によって選ばれました。この他、審査委員特別賞4本、実行委員会特別賞3本が贈られました。
○ミニ番組コンテスト入賞作品
受賞者
番組名
最優秀賞
武岡 徹氏(四国放送) 阿波踊り熱中家族の夏
優秀賞
味元 崇氏(広島テレビ) ベロタクシー発進!
優秀賞
福田 耕氏(高知放送) シリーズ(検証・台風の爪あと)
柏島のサンゴ被害
菊池浩佑賞
住吉 剛氏(西日本放送) なぜ遅れた避難勧告
鈴木嘉一賞
友近 晶二氏(あいテレビ) 「ふるさと未来遺産」
東予市に残る鏝絵(こてえ)
土江真樹子賞
山下 洋平氏(瀬戸内海放送) 白山伐採問題で町長がブチギレ
渡辺耕史賞
香川 岳志氏(広島ホームテレビ) 動物園の猛暑対策
ライオンじゃらし



第2日目 講演

 フォーラム2日目の午前は、テレビ番組の制作現場に長く携わっている三氏による講演が行わました。午後は、ミニ番組コンテストの最優秀1作品、優秀2作品の計3作品を改めて視聴し、それぞれの作品について会場の全員で、意見交換をしました。

○講演
●「企画の育て方」 新山 賢治氏(NHKプロデューサー)
  広島放送局での経験を踏まえながら、毎年報道される被爆のテーマでも、新しい視点は必ず、生まれてくる。常にSomething new(なにかあたらしいもの)の報道を求められる時代ではなく、今は、ネタのリサイクルの時代がきていて、Something renewの時代がきている。取材をすれば必ず新しい発見が生まれる、取材をすれば必ずそこには、新しいドラマがあると語りました。

●「ドキュメンタリーをつくろう」菊池 浩佑氏(元NTVプロデューサー)
  ドキュメンタリーは、大きな組織がなくとも、個人でも作れるのがドキュメンタリーである。それだけに、個人のセンス、力量が問われるが、個人の思いが一番伝えらジャンルではないだろうか。ドキュメンタリーで一番大切なのは、取材であり、こだわりが必要だと語りました。

●「キャスターから見た制作者像」町永 俊雄氏(NHKキャスター)
  キャスターの言葉が伝わらないのは、うそっぽいからである。インタビューをする際、聞き手側の問題意識が見えないことが多い。多くの場合、「きっかけ」「ご苦労」「今後の抱負」を取材すれば成立してしまうが、問題意識を問うのが本当のキャスター番組である。そのためには、制作者との話し合いが大切である。制作者はもっと自局のアナウンサーを育てて欲しいと語りました。

○番組討論会
「柏島〜」については、民家の被害を撮したことや被害を受ける前と被害後の海岸の比較映像を流したことで、被害の大きさを実感出来た。また地上の被害から海中の被害へ話しが移る流れがスムーズで良かった。「ベロタクシー〜」については、初めて制作した番組であるが、丁寧な取材が多く、編集も上手い。「阿波踊り〜」については、印象深い良いシーンがいくつか撮れていた。これは家族に長期間密着取材した賜であり、長尺番組にしたらどうか、等の感想や質問、意見があり、活発な検討会となりました。