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九州放送映像際&制作者フォーラムが10月23日(土)、NHK福岡放送局ハイビジョンホールで開かれました。九州と沖縄の全民放とNHK、計34の放送局が参加し、制作者を中心に約150名の参加がありました。 |
○ ミニ番組コンテスト
ミニ番組コンテストでは、参加番組31作品の中から12月4日東京で開催される「制作者フォーラムinとうきょう」のミニ番組コンテストに参加するグランプリ1本、準グランプリ2本が審査委員によって選ばれ、この他、審査委員特別賞5本が贈られました。 |
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<ミニ番組コンテスト入賞作品> |
○ シンポジウム「デジタル放送と地方の可能性」 |
<パネリスト>
藤村忠寿氏
(北海道テレビ放送『水曜どうでしょう』担当)
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斉藤 龍昭氏
(中部日本放送『ノブナガ』担当) |
切通 啓一郎氏
(南日本放送『mixx』担当) |
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今、地方局で圧倒的な人気を博している番組を制作している若いディレクター三氏が、それぞれの番組制作に対する思いや手法を語りました。
北海道テレビの藤村氏は、作った番組をDVDにして、全国で40万枚も売り上げた制作者です。「低予算は当たり前だが、予算を気にせずに、しかし、手間をかけて番組を作る。手間をかけるということは時間をかけることであり、どれだけ手間をかけたかというのは視聴者に伝わる」と述べ、「デジタル化が進むと、チャンネルが増えるが、低予算で何本も番組を作るのではなく、番組数は少なくとも、今まで以上に手間をかけ、再放送に耐えうる番組を作る必要がある。また、制作者は決してハード先行に流されるのではなく、視聴者の視点を入れ、良いソフトを作るべきである」と語りました。
中部日本放送の斉藤龍昭氏は、「お蔵入りした企画はたくさんあるが、最終的に『地名しりとり』のコーナーがヒットした。コーナーで人気者となったキャラクターは、愛される人材を見つけたわけではなく、番組を通して愛される人材に育った。番組の中での人との出会いから、人とのつながりを大切にした番組作りを心がけている。デジタル化に関しては、ソフトが全てであり、地域に密着すれば、地域に愛される。後でハードに追いつけばよい」と語りました。
南日本放送の切通啓一郎氏は、「他局にないものを作ろうという発想で、鹿児島にこだわった番組を、キー局などからの番組購入費より少ない予算で作っている。地方局の現状として、制作者と営業は密着な関係を持っており、全体で協力しようという意識のもとで、番組の社内認知度が上がる。地上デジタル放送にあたっては、番組制作に関しての競争やこだわりが大切」と語りました。 |