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テーマ:「ローカルバトル あんたぁどれ見るかいね?」
場所:山口市・ニューメディアプラザ山口
平成14(2002)年9月28日(土)〜29日(日)
〇ミニ番組コンテスト
中国・四国の放送局の若手制作者による26作品を上映!
〇ここだけの話T
天野祐吉
(コラムニスト、童話作家)
テーマ:「いまローカルが熱い」
○ここだけの話U
森達也
(フリーディレクター)
テーマ:「映像が語るもの〜放送禁止歌〜」
○ここだけの話V
横澤彪
(吉本興業専務取締役東京本社代表)
テーマ:「笑いとメディア戦略」
パネリスト:
桂邦彦
(元東京放送『風雲たけし城』プロデューサー)
大泉章
(NHK 『ひるどき日本列島』プロデューサー)
辻直人
(札幌テレビ放送『どさんこワイド212』プロデューサー)
矢澤克之
(朝日放送『探偵!ナイトスクープ』プロデューサー)
コーディネーター:天野祐吉
▼開催内容詳細
4回目をむかえた中四国制作者フォーラムが2002年9月28日(土)29日(日)に山口県で開催されました。中国、四国9県の民放、NHKから32の放送局が参加し、制作者を中心にのべ150名が会場に集まり意見を交わしました。
フォーラム1日目は、恒例のミニ番組コンテストを行いました。各放送局の若手制作者が作った約5分の番組を上映し、会場の投票数によって上位3作品を選びました。参加番組数26本の中から最優秀賞に輝いたのは、広島ホームテレビの『カメラマンズ チョイス スペシャル カメラマンが見たこの瞬間』。手のとどかない鉄橋の下に、あり得るはずのないコウモリ傘がぶらさがっている…日常のなにげない映像の中に面白さがあり、会場は笑いと驚きに包まれました。この他、ミニ番組コンテスト審査委員を務めた佐藤豊さん、白石公子さん、土肥尚彦さん、常盤新平さん(アイウエオ順)らから審査委員特別賞が計7本が贈られました。
懇親会で行われたミニ番組表彰式では、受賞者が喜ぶ声、同局の仲間からの歓声があがるなど、盛りあがりをみせました。
●ミニ番組コンテスト入賞作品●
賞
受賞者
番組名
最優秀賞
熊田 好洋
(広島ホームテレビ)
『カメラマンズチョイス スペシャル
カメラマンの見たこの瞬間』
優秀賞
藤田 理恵
(山口朝日放送)
『密着!85歳現役助産師』
優秀賞
高橋 邦彦
(伊予テレビ)
『僕はガンと闘うために医者になった』
佐藤豊賞
小椋 英之
(山陰放送)
『通販で大ヒット!家電製品のヒミツ』
白石公子賞
重見 真吾
(南海放送)
『別子山村最後の夏』
土肥尚彦賞
寺元 紀
(岡山放送)
『好きよ日本!イヤよ日本!』
常盤新平賞
山本 和也
(四国放送)
『保岡栄ニアナの挑戦!
写楽踊り 踊る阿呆2002』
山口放送
山根局長賞
藤井 孝政
(NHK岡山放送局)
『ピックアップ 新しい痴呆介護を求めて』
テレビ山口
入江局長賞
船田 興起
(テレビ新広島)
『暴走族と住民の交流 真の暴走族対策は?』
世話人会賞
西村 道也
(愛媛朝日テレビ)
『ふるさと一番星スペシャル きざえもん参上』
ミニ番組コンテストで優秀賞を受賞した山口朝日放送放送制作部の藤田理恵さんに参加した感想を伺いました。
“いち表現者”として―これからも、普通の感覚で
爆笑、同感、発見、疑問、感動…。まさに色々な感情がこみあがってきた一日だった。
入社6年目で初めて参加した制作者フォーラム。他局の制作者と交流し、幅広い意見をいただいたり、「こういう捉え方もあるんだ!」という発見があったり、参加してよかったと思うことばかりである。
なかでもいちばん嬉しかったのは、私の作品のときに、助産師さんや妊婦さんの愉快な会話に皆が笑ってくれて、まさに出産の瞬間には、場内がしーんと静まり返ったこと。もちろん、もっと深く掘り下げるべき点も多々あったのだが、自分の感動が、そのまま見ている人にも伝わったんだと思うことができて、創ってよかったと心から感じた。
やっぱり私はテレビが好き。アナウンサー、記者、ディレクター、カメラオペレーター、どんな立場であろうと、これからも、そのときの感動を素直に伝えられるようないち表現者でありたい。
山口朝日放送 制作部 藤田理恵
フォーラム2日目は、開催テーマ《ここだけの話し》をかかげ、まず天野祐吉氏の講演から始まりました。「テレビは娯楽ではなく、ニュースである。テレビドラマもその時代を切り取った情報であり、ニュースであるから、テレビ制作者はすべてジャーナリストだ」という天野氏の話に注目が集まりました。
次に森達也氏の『放送禁止歌』(99年5月、フジテレビから放送)を上映し、森氏が講演。本来、放送禁止歌というものはなく、いずれも自主規制に拠ったものだが、一番恐いのは自ら考えることなく、規制に安易に寄りかかる態度だと語りました。
続いて、横沢彪氏が壇上に上がり「今、世の中で何が一番面白いか」を常に探しているという氏は、笑いという細い軸から社会を見ていきたいと語り、今後は、舞台を中心とした笑いの出前を全国、アジアへも展開したいと話が膨らみました。
最後は桂邦彦氏(元東京放送『風雲たけし城』プロデューサー)、大泉章氏(NHK 『ひるどき日本列島』プロデューサー)、辻直人氏(札幌テレビ放送『どさんこワイド212 』プロデューサー)、矢澤克之氏(朝日放送『探偵!ナイトスクープ』プロデューサー)の4人のパネリストを迎え、それぞれの番組上映を行いながらコーディネーターの天野祐吉氏を中心に人気番組の秘密に迫りました。
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