公益財団法人 放送文化基金 トップページ 地図 リンク お問い合わせ
English Site
放送文化基金概要 助成 表彰 制作者フォーラム 放送文化基金報
トップページ制作者フォーラム>過去の開催記録 
リニューアルサイトへ
制作者フォーラム
今年度開催案内・報告
過去の開催記録
制作者フォーラム



北信越制作者フォーラムinながの
 
  テーマ:「若者よ 常識に挑め!」
場所:長野市・メルパルクNAGANO
平成14(2002)年9月13日(金)〜14日(土)

〇ミニ番組コンテスト
北信越のテレビ、ラジオ各局が自慢の企画をエントリー

○若手制作者の提案
地元長野の現役ディレクターが2人の“先駆者”(講演者)に新しい番組枠を提案し、徹底討論。
○講演会
竹中 功(吉本興業チーフプロデューサー)
テーマ:「〜創造力は無限大〜」
五味 一男(日本テレビ放送網編成局企画部長) 
テーマ:「〜どう常識の壁を破ってきたか〜」
北信越制作者フォーラムinながの

▼開催内容詳細

 デジタル時代のソフト作りを担う若い制作者達の制作意欲を喚起する有意義なフォーラムの開催を!と平成14年9月13日(金)〜14日(土)、長野・新潟・富山・石川・福井の北信越5県の28社の放送局の制作者が一堂に集い、長野市のメルパルクNAGANOで「北信越制作者フォーラム inながの」が開催されました。一般公開はせず、デジタル化を前に地域の人々ともにある放送局、ソフト作りはどうあるべきかを語り合いました。2日間の参加者はのべ200名でした。

第1日目 「ミニ番組コンテスト」 

テレビ部門は21社23作品、ラジオ部門は9社9作品、合計32作品がエントリーしました。
以下の表は受賞作品です。


番組名
制作者名
放送局名
テレビ部門
グランプリ
Happy Birthday
ふろむ 金ちゃん
金子 美奈
北陸朝日放送
ラジオ部門
グランプリ
X`mas Wedding 
Photo Present
番井 奈歩 FMラジオ新潟
テレビ部門
準グランプリ
デフファミリー新たな挑戦 前川 由紀子 チューリップテレビ
ラジオ部門
準グランプリ
かずいえなおき朝市RADIO
「私の格言」
湊 晃 北日本放送
審査員特別賞(T)
絶景!北アルプス・雪の壁 大野 慶介 北日本放送
審査員特別賞(T)
@ランダム「知ットルケ」 盛一 悟 北陸放送
審査員特別賞(T)
通知表がかわる 東 亜希子 富山テレビ
審査員特別賞(R)
A glass of cinema 飴田 彩子 福井エフエム放送
審査員特別賞(T)
独自事業で伝統の灯を守れ! 佐野 恭子 NHK福井放送局
▲壇上に立ち、講評を聞くミニ番組コンテストの出品者
▲会場の雰囲気

第2日目 「若者よ常識に挑め!」 
 今年のフォーラムのテーマは、若手制作者の育成。そこで長野の6局の若手ディレクターが、2つのグループに分かれて、“吉本戦略の頭脳”である竹中功氏(吉本興業チーフプロデューサー)と視聴率男として名高い五味一男氏(日本テレビ編成局企画部長)を仮の上司とみなして新しい独自のTV番組企画案を 作成、プレゼンテーションしました。
提案された3番組に対して2人から厳しい質問や意見が投げかけられ、提案した6人はもちろん会場にいる制作者にも大きな刺激を与える討論となりました。

このプレゼンテーションに参加し、壇上で提案説明を行った入社9年目の池上英樹氏(長野放送)に声を寄せてもらいました。
“意外だった(!?)視聴率男の助言”
 
 今回の新しい試み、それは模擬企画コンペ。若手制作者6人が「デジタル化を前に、ローカル局の存在価値を高める斬新な番組企画」を提案するというものです。提案した企画は、「ブロックネットで的中率はじめ様々な要素を競い合うお天気バラエティー」「長野の過疎の山村に、現代社会に絶望した人々が移り住み独立国家を建設する社会実験風ドキュメント」の二つ。そして審査員の五味一男さん(日本テレビ)、竹中功さん(吉本興業プロデューサー)の評価は、ふだん比較的のんびりとしているローカルの制作者には大変刺激になりました。会場からも熱心な質問や、厳しい反論意見などが出され、提案者が恥をかいた(?)甲斐もあったと思います。特に、五味さんには「テレビでは自分がやりたいことをやっていてはダメ。人間誰しもが持つ普遍的な心にふれる企画を。“日本一普通の人間”になることが大事」と自分の体験にもとづいて、「番組作りのコツ」を話していただきました。
 普段、意外とつきあいのない他局の制作者達との共同作業は、刺激的な経験となりました。

長野放送 池上英樹