▼開催内容詳細
じょっぱりテレビ宣言1 【ミニ番組コンテスト】
北海道、東北6県の40の放送局が参加する制作者フォーラムが7月5日(金)、6日(土)に青森県で開催されました。フォーラムには2日間でのべ430名の放送関係者・視聴者が集まりました。第1日目はフォーラム恒例のミニ番組コンテストを開催。参加番組数20本を視聴し、会場の得票数によってグランプリを選びました。 |
賞
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受賞者
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番組名
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グランプリ
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本宮 修司
(青森放送)
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『新相撲〜女子校生たちの熱き闘い〜』 |
準グランプリ
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成田 大介
(青森朝日放送) |
『福を呼ぶフクロウの巣立ち』 |
審査員特別賞
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水津 邦治
(テレビュー福島) |
『子ザルのラッキー〜野生に戻る日を信じて…』 |
審査員特別賞
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福岡 利武・壬生田 晴康
(NHK福島放送局) |
『ふくしまのうた〜こめら〜』 |
審査員特別賞
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宮川 拓実
(秋田放送) |
『海の中に山が…』 |
ミニ番組コンテスト審査委員は、大浦勝さん(テレビ長崎)、曽根英二さん(山陽放送)、松本国昭さん(名古屋テレビ)[アイウエオ順]にお願いして番組を選んでいただきました。受賞をした制作者の方には懇親会の会場で賞状、賞金が手渡されました。 |
北日本制作者フォーラムでは、ミニ番組コンテストとは別にドキュメンタリー、教養、娯楽、情報などあらゆるジャンルの作品(作品時間は55分まで)のコンテストを行っています。北海道・東北各県の予選を通過した15本の中からさらに次の作品が選ばれました。 |
大賞
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BS特集 街からバスが消えるとき(NHK福島放送局) |
優秀賞
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視聴者ハイビジョンドラマ フロンティアの森(NHK秋田放送局) |
優秀賞
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NNNドキュメント`02カニが消える…密輸ビジネスの実態(札幌テレビ) |
優秀賞
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いってきまぁす〜19人のトーキョー大作戦!〜(北海道放送) |
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フォーラムの世話人をつとめた青森放送制作局長の野月輝昭さんに感想をいただきました。 |
『組織を越えたパートナーシップで』
「大変だったけれど、なんとかやり遂げられてよかった」というのが、世話人会一同の共通した気持ちです。普段、番組をつくることを業(なりわい)としているディレクター、アナウンサーたちがポスター作り、会場設営など、手作業、手探りでイベントの準備をするわけですから、不慣れなことこの上なく、それでも各々の役割を果しながら、お陰様で二日間で延べ三百人以上の番組制作者、放送に関心のある市民の皆さんの参加を数えることができました。
懇親会の夕べ、北海道と東北各地から集まった若い制作者たちが、なごやかななかにもミニ番組の受賞作発表にかたずをのんで見まもっていた光景も印象に残りました。会の最後には地元の制作者からねぶた祭りの“ハネト”が飛び出し、かっさいを浴びました。
北日本制作者フォーラムinあおもり地元世話人会は、NHK青森、青森テレビ、青森朝日放送、青森放送、滅多に見られないベストなパートナーシップでした。次回の開催地、福島へのバトンタッチも済み、いずれは北海道――と期待しています。
青森放送制作局長 野月輝昭
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じょっぱりテレビ宣言2 【じょっぱりテレビ対談】
フォーラム2日目は内館牧子さん(脚本家)、伊奈かっぺいさん(放送人、タレント)を迎えて対談を行いました。巧みな会話が期待される二人の対談に多くの一般視聴者が会場に集まりました。「グローバルスタンダードは必ず敗れる、残るのはオリジナリティだけ」と言う内館さんに、伊奈さんが「テレビは仲間で作るもの、それにかかわる自分たちがまず楽しめるかどうかを考えながら作っている」と答えました。
また、内館さんは「ドラマの脚本を書くにあたって、大衆の一歩先というより半歩先を行くものを書くようにしている、またプロデューサーの力量としてクリエイターの素質のあることが望まれる」と、自身の経験を語りました。 |
じょっぱりテレビ宣言3 【制作者フォーラム】
午後からはパネリストを招き、フォーラムを行いました。コーディネーターはNHKの菊池正浩さんがつとめ、パネリストには、石高健次さん(朝日放送報道プロデューサー)、土肥尚彦さん(北日本放送 報道制作局制作部ディレクター)、野村真理子さん(北海道放送 報道局ディレクター)を迎えました。
菊池さんはデジタル時代というのは過去の映像の蓄積が容易になる時代で例えば、戦争の記録を簡単に呼び出せる状況が世界をどう変えていくのか、あらたな可能性を見出したいと語りました。
石高さんはデジタル時代となっても、ものを作る行為は変わらない。インターネットで検索した情報がある一方で、人の知らない情報を取ることの大切さを強調しました。
土肥さんは、ドキュメンタリーやドラマ、エンターテインメントといったジャンルにこだわらず、地域の中で楽しめるものを作っていきたい、また制作者は誰も思いつかないことに気づかなくてはいけないと語りました。
野村さんは、明治時代、北海道のフロンティアスピィリットは上から与えられたものだったが、21世紀の今日、そのスピリットをテレビ局が道民とともに育てていきたいと発言しました。
21世紀、制作者は何を目指すのかという問いかけに、それぞれが熱く語るフォーラムとなりました。 |
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