放送文化基金10年の略史
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委託研究 「アジアからの発信」プロジェクト
(平成7年4月〜平成9年3月)
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 「アジアからの発信」―Asia Speaks Out―には、アジアの発展のダイナミズムや多様性を番組の中に表現して世界に伝えようという思いが込められています。
  このテーマは、平成8年(1996年)のABU(アジア太平洋放送連合)香港総会で、ABUが取り組む正式のプロジェクトとして採用されるまで、ABU年次総会ごとに4年にわたって議論されました。基金では、特に平成6年のABU京都総会での合意を受け、平成7年に委託研究として「アジアからの発信」プロジェクトの活動を開始しました。京都総会では「衛星を介した欧米からアジアへの番組の大量 流入は現実として受け止めるが、アジアから域外へ積極的な発信を行うことが必要である。そのためには、アジア域内の番組交流を促進することが大きな課題となる」という合意がなされ、各国が協力して「アジアからの発信」に取り組むことになりました。
  そこで、このプロジェクトでは、ABU総会での議論を踏まえ、他地域からアジアへの番組流入、アジアからの番組発信、アジア域内の番組交流の現状・問題点について現地調査を含め研究を行いました。
  プロジェクトは平成8年に国際フォーラムを開催し、提言をまとめ、先に述べたABU香港総会の番組委員会に提出しました。提言は全会一致で採択され、ABUが正式のプロジェクトとして取り組むこととなり、タスクフォースが作られ、具体的な行動に進展しました。
<プロジェクト刊行物>
『アジアからの発信』
〜アジアのテレビ番組の交流促進・多様化に向けて〜

『アジア諸国における制度・規制の現状』
「アジアからの発信」報告書資料編

HBFシリーズ2
発行:財団法人放送文化基金
平成9年1月
* HBF/ABU国際フォーラム「アジアからの発信」の開催
 平成8年8月1、2日 於:クアラルンプール(マレーシア)
 7カ国25名参加し、ABUへの勧告案がとりまとめられました。
* ABU総会
  平成8年11月 香港
  2年間の活動成果をもとに、アジアから世界へ発信するという目標に向けて、番組制作やアジアでの
  番組交流を活発化するための行動計画策定に関する提言を行いました。この提言にもとづいて、ABU
  でタスクフォースが作られました。

<プロジェクトメンバー一覧> ※肩書きは当時
代表研究者
鹿取 泰衛 (元中国、ソビエト駐在大使)
コーディネーター
櫻井 元雄 (大正大学教授)
共同研究者
荒井 幹夫 (東洋女子短期大学教授)
川竹 和夫 (駒沢女子大学教授授)
栗林 忠男 (慶應義塾大学教授)
アヌラ・グナセケラ (アジア・メディア情報通 信センター(AMIC)主任研究員)
小林 宏一 (東京大学教授)
アドバイザー
高島 肇久 (NHK解説委員長)

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