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事務局からのお知らせ

第47回放送文化基金賞受賞作品『テレビで会えない芸人』映画化のお知らせ

第47回放送文化基金賞テレビエンターテインメント番組優秀賞『テレビで会えない芸人』(鹿児島テレビ放送)について、追加撮影、再編集を行い、2022年1月より劇場公開することが決まりました。全国で順次公開予定です。ぜひご覧ください。

ドキュメンタリー映画『テレビで会えない芸人』
1月14日(金)より鹿児島ミッテ10、ガーデンズシネマにて先行
1月29日(土)よりポレポレ東中野にてほか全国順次公開

出演:松元ヒロ 監督:四元良隆 牧祐樹 プロデューサー:阿武野勝彦
撮影:鈴木哉雄 編集:牧祐樹 音響効果:久保田吉根 音楽:吉俣良
制作:前田俊広 山口修平 金子貴治 野元俊英 崎山雄二 荒田静彦
クレジットアニメーション:加藤久仁生
製作:鹿児島テレビ放送 配給:東風
2021年|81分|日本|ドキュメンタリー

<映画ウェブサイト>https://tv-aenai-geinin.jp/
<Twitter>https://twitter.com/tv_aenai_geinin
<Facebook>https://www.facebook.com/tv.aenai.geinin

【作品紹介】
芸人、松元ヒロ。かつて社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」で数々の番組に出演し人気を博した。しかし90年代末、彼はテレビを棄て、主戦場を舞台に移す。政治や社会問題をネタに笑いで一言モノ申す。ライブ会場は連日満席、チケットは入手困難。松元が20年以上語り続ける『憲法くん』は、日本国憲法を人間に見立てた演目。井上ひさしが大絶賛し、永六輔は「ヒロくん、9条を頼む」と言い遺した。その芸は、あの立川談志をしてこう言わしめた。「最近のテレビはサラリーマン芸人ばかり。本当に言いたいことを言わない。松元ヒロは本当の芸人」。けれど、いや、だからこそ、いまテレビで彼の姿を見ることはない・・・。
そんな今日のメディア状況に強い危機感を募らせていたのは、松元の故郷鹿児島のローカルテレビ局。2019年の春から松元ヒロの芸とその舞台裏にカメラが張りついた。監督は鹿児島テレビの四元良隆と牧祐樹。プロデュースを手掛けたのは東海テレビの阿武野勝彦。なぜ松元ヒロはテレビから去ったのか? なぜテレビは松元ヒロを手放したのか? そして本作はその答えを見つけられたのか?“テレビで会えない芸人”の生き方と笑いの哲学から、いまの世の中を覗いてみる。その先に、モノ言えぬ社会の素顔が浮かび上がる。

【松元ヒロさんからのメッセージ】
私のライブは、まず政治の話から入ります。テレビには不向きだと言われます。でも、客席にはテレビ局の関係者が多いのです。終わると楽屋に来て「いやあ、面白かった。テレビでは無理ですけど・・・」と笑いながら帰って行かれます。その噂を耳にした、故郷の鹿児島テレビのプロデューサー、四元さんが観に来て「これをテレビで放送できない、というテレビの方がオカシイです。撮らせてください」と撮影が始まりました。放送されると、「良くぞ、放送した」と放送文化基金賞など放送賞を総なめに。「テレビ局にもこんな人がいるのだ」と私は感動しました。審査員の方々も私と同じ思いだったのでしょう。受賞をうけて全国で再放送されましたが、放送時間は午前四時頃から…「知っていたら観たのに」と沢山の人に言われました。すると四元さん、「映画にしましょう!」。さあ、「知っていたら観られます」みんなに教えてあげてくださいね。

(2021年11月9日)