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第1回(1975年)から現在まで当基金が実施した放送文化基金賞の表彰対象全てを検索できます。
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第30回 放送文化基金賞 受賞のことば
【番組部門】●テレビドラマ番組  
【本賞】福岡発地域ドラマ 玄海 〜わたしの海へ〜
 福岡で多くの地域を取材するうちに、他のどこでもない、ここでしか作れないドラマを作りたいと思い、福岡発の地域ドラマに取り組み始めました。
 宗像市(旧玄海町)の鐘崎漁港を舞台にしたこのドラマでは、ドラマであることよりも、鐘崎に流れる空気や、そこに住む漁師たちの生き方を伝えることに主眼を置きました。漁師の家に何度も泊めて貰ったり、家を借りて生活したりと、地元と徹底的に付き合いながら作品を作っていきました。そして大勢の漁師と地元の方々にスタッフや出演者として参加して頂きました。
 『女が漁師になれる訳なかろうが!』と、真に迫る演技を披露したのも地元の漁師の方です。 
 その意味で今回の賞はまさに玄海に生きる人たちが頂いた賞だと思います。
 ありがとうございました。
NHK福岡放送局 東山充裕

【本賞】ハイビジョンドラマ館 蝉しぐれ 第1回「嵐」
 沢山の人々に支えられて、賞を頂くことができました。みなさん、ありがとうございます。
 企画の発端は「テレビドラマも作りませんか」と声を上げた黒土三男さんでした。実は、生前の藤沢周平さんは『蝉しぐれ』の映像化を望んでおられず、それを「映画にしたい!」の一念で口説かれたのが黒土さんでした。
 この作品は、主役の内野聖陽さんが肉体的疲労を気持ちだけで支えて、阿修羅の如く<静と動の芝居>を演じる姿に、全てのキャスト・スタッフが感動して、持てる力を存分に発揮して作られたものです。そして、限られたスケジュールゆえに、時には節くれ立った作品を、小室等さんの音楽に愛おしむように包まれて、完成しました。
 皆さん、本当にありがとう!
 次に集う時は、皆さん、もっとゆったりと作りましょう!
NHKエンタープライズ21 菅野高至

【番組賞】フジテレビ開局45周年記念ドラマ 白い巨塔 第11回「天国と地獄」
 「白い巨塔」は時代が求め、呼んだものです。医療界の旧弊さ・組織と個の軋轢、人間の生命の尊厳や人間の深い業といった、原作が内包するテーマが深く普遍的であり、今改めて問われているものだからです。我々スタッフ・キャスト全員、名作のリメイクではなく“21世紀の白い巨塔”を、大人の鑑賞に堪えうる多義性のある本格的なドラマをという気持ちで制作して参りました。脚本の井上由美子さん、主演の唐沢寿明さんや江口洋介さんたちキャストの皆さん、演出を中心に心血注いだスタッフ、そして番組趣旨に賛同し協力して頂いた医師・弁護士の先生方、そんな多くの人々の総合力とプロとしての腕が番組を成功に導いたと思います。壮大で豊饒な原作への我々の挑戦を評価して頂き、大変嬉しくもあり感謝致します。
共同テレビジョン 高橋萬彦

【番組賞】テレビ朝日開局45周年記念ドラマスペシャル 「それからの日々」
 テレビが50年という歴史を紡いだ今、開局45周年記念企画としてこのドラマは生まれました。山田太一×深町幸男×松本幸四郎というテレビの生成期を築いてきた匠たちのもと、企画から放送まで時間をかけて丁寧に創ったドラマでした。
 何よりこのドラマの魅力は、そういう名手が集まって、過去ではなく「今」を描こうとしたことです。名作“岸辺のアルバム”から四半世紀……リストラや熟年離婚といった言葉が特別でなくなった「今を生きる」家族の姿を、山田太一先生は真摯に綴られ、そんな「今の父親の日常」を松本幸四郎さんは生きていました。「どしどしかわる人生になんとかへこたれないで生きていくんだ」という人間ドラマを見事に描ききられた深町幸男監督に感謝し、ここにスタッフとして参加できたことを幸せに思います。
テレビ朝日 内山聖子


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